羊飼い カタリナ

　え…あ…えっと
　ゲルトさんこれ、お体に良いかと思って
　主様に捧げられる子から作ってもらったお薬
　合えば良いのだけれど

［　手渡そうとしたけれど、ずっと握っていたから
　　よく見れば袋は汗でシミが付いていて
　　先程とは別の意味で目の前が真っ白になってしまう。

　　『ちょ、ちょっと待って！』と
　　慌てて別の袋に移し替えるのだけれど、
　　焦って落としそうになったりもう散々な有様だった。
　　最終的には押し付けるように渡すのだけれど、
　　恥ずかしすぎて耳まで真っ赤になってしまい
　　結局ゲルトさんの顔を見ることができなかった。　］