― 執務室 ―…ふむ。ゲルトが発ったか。ああ、構わない。いつものように承認を。私の命で向かった、と。…なに、形式でも構わん。それが重要となることも、あるものだよ。[ゲルトの動きは素早い。ことに最近、より一層身軽く動くようになったように思う。それは訓練の賜物か、そのように彼がしてきたが故だろう。だからこそ、重宝でもある。だからこそ心配でもある]