[隊は、青年一人欠けたことに気付くことなく、急行していく。数多の蹄の音が遠ざかっていく。その砂埃を眺めながら、地面を掻いた]どう、して…、っ、…!![再び咳き込むと、びちゃ、と地面に血だまりが出来た]あとちょっと、あとちょっとなんだよ!!あとちょっとで、僕の死は、意味がある死になるんだ!!病で死んだら、何にもならない!!!軍人として死ななきゃ、ぼくは、僕は、ぼくは、ぼくは………、