―卒業パーティの後・自室―[ことり、と音を立てて机に置かれるのは、ミヒャエルから送られた水晶の馬。>>496学校にいる軍馬たちに比べればいささか繊細な、優美なつくりの体が、部屋の灯りを映している]……高かったんじゃないのかな、これ。とびきり美味しいのをご馳走しなきゃ。[何か奢る、と申し出た自分への、彼からの控えめな提案を思い出して目を細める。また一緒に出かけるのも、楽しみだ]