[人として死んだ最初の夜。血臭に噎せぶ館から走り去る馬車>>0:77 追わせない。そうしてディークは血親の命に抗った。立ち塞がり、剣をもって殺した。追っ手を。自ら望んで。変じたばかりの雛達は、首を落とし心の臓を貫けば容易く灰へ帰した。同じ血の親を戴く兄弟達。かつて肩を並べ、共に闘ってきた友と仲間達。彼らにもきっと心は残っていた]