― ノトカー7年生・冬 ―
今年は寮からの卒業生も多いし…、寂しくなるよなぁ。
[ 元々そう人数の多くない寮。少しづつ変化する世界情勢。
入寮者も年々減っていき、この春も卒業組が多く。
数年前に比べれば、とても静かになった寮内の食堂で
紅茶を淹れながら、ノトカーが呟いた。
隣に座っていた銀髪の少女がこくん、と頷く。
窓の外はすっかり日暮れていた。 ]
…それにしてもミヒャエル遅いなー。
ユーリエが珍しくお菓子作ってくれたってのに…
て、痛い痛い。悪かった、珍しくはないよなー。
いつもありがとう。