[ある程度のことまでは想定していたが、
フレデリカの報告には、思わず口が開き、暫く言葉が接げずにいた。]
……リ……っ。
リエヴル……!?
待て、お前と准将が出歩いたのは前線だと聞いたぞ。
それも普通じゃあ在り得ねえけど、のこのこ敵将まで出歩いてたのか!? 前線に?
[思わず頓狂な声が出る。
人払いをしてあるが、していなくともきっと口調は崩れたろう。]
帝国も、我が軍も、どうなってる…。
[准将お出かけの通信を聞いたときは耳を疑った。
報告を受けたのは出てしまった後であったから、制止の声を上げることもできず、准将とフレデリカとを信頼し、せめてお守りしろと託すより他は無かったが。]