― 執務室 ― 性格はああだが、あれでお前のことは憎からず思っているみたいだぜ。 いちど、食って掛かったとは聞いてるが、な。 ま、上手いところ調教してやってくれ。[新兵のことについてはそう締めくくり。良いものと悪いもの。ふたつの報告に耳を傾けた。その際、腕の包帯にちらと眼を走らせる。傷のことは知る由もないが、案ずるような視線は向けたか。]