人狼物語−薔薇の下国

472 ゲート オブ ヴァルハラ4(バトル練習村)


銀月牙 アイリ

[行き場を無くしていた所に舞い降り、己が存在を縛したもの。
彼のひとがなした事が多くの痛みを呼び起こした事、そして、それに自分も関わっていた事は、苦い記憶。

けれど、行き場のない半魔の娘にとっては、彼の存在は拠り所で。

呪の縛に基づく主従ではあったけれど。
娘の内には確かに、彼のひとを慕う気持ちも存在していた。

それは、対なる陽へ抱くものとはまた違って、けれど、同じく重くて。

だから──その消滅の際に口をついたのは、拒絶。

きえないで、おいていかないで、と。
紡げぬ言の葉が集約されたものだった]

 なんで……今……。
 ずる……い……。

[今までは抑えて、これからも眠らせておこうと思っていたのに、不意打ちで揺らされて。
視界まで滲んできて、口走ったのは、こんな言葉]

(759) 2017/02/20(Mon) 23:36:48

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