[こうして、王府の返答を待つ間に港から、あるいは街の裏側の門から、三々五々、学生たちや街の人間が散っていくこととなる。それは、街の騒乱を避けた避難民の動きにも似ていたが、街の中で探るものがあれば、あるいは注意深く偵察しているものがいるならば、違和感を感じるものでもあっただろう**]