それと、街のみなにも連絡を。
俺たちの志に賛同し、共に歩んでくれるのなら、
一緒に街を出て外で合流してくれと。
もし、巫女姫親征を聞いて躊躇う人間がいたら、
「俺たちが戦うのは巫女姫様じゃない。
巫女姫様までも操り危険な場所へ送り出して、
国をいいように牛耳っている官僚貴族共と、
側で悪しきことを吹き込んでいる連中だ」
と言ってやってくれ。
[それは一種の詭弁ではあった。
だが、一定の効果は見込めるだろう。
君側の奸を討つとの主張は、昔からよく使われてきたものだ。
指示は、協力関係にある商人・職人組合へと伝えられ、
じわじわと街の人々に浸透していくことになろう。]