― 滑走路 ―
[意識向けた先がこちらに近づく>>736のを感じ、微か、口の端が上がる。
やって来た騎馬の女>>737に見覚えはなく、名乗られた名も所属も、記憶にはないもの。
つまりは同じ境遇で、異なる立場のもの、と。
そこの理解は、早い]
……何者ー、て。
通りすがりの
[こちらを見た女の表情の変遷には気づけども。
その理由にはさすがに思い至れないから、僅か首を傾ぐにとどめ]
なんやら、イイ風吹いとるんで、眺めとったところですが。
……それが、どないしましたか、ねぇ?
[いる理由を問われれば、それ以外にない答えを返す。
もっとも、それだけ、と判じるには、鋭い気を纏ってもいるのだが]