[楽しげで無垢そうな笑みと合わせられた微かな間を男は感じるが] …それで構わん。 私の描く未来図の先に、君の望む新たな風を見出せる事を期待しよう。 ウェントス族のルディ、その名は覚えた。 次に会う時を、私は楽しみにしていよう。[無垢な幼さと、良き変革を望む思慮が混在して、何処か王国の民衆とは異なる不思議な風を青年に感じていた。これがうつろわぬ民。その面差しを確かに意識に刻み付けて、男はやがて私兵の者達を連れて、青年と別れていく*]