ならず者 ディーター

─ 村内・レジーナの宿　食堂 ─

［確かに、葉をちぎってそのままかき混ぜられたりした日には、流石に「何してんの？」なんて言って、困惑を一切隠せなかっただろう。百年の酔いも醒める。］

……いや、ジムゾンは自分が悪いと思う。

［まあ、奴のこと今日まだ一回も見てないんだけれど。
時間に余裕があるわと思ってほっといた仕事の期限が一時間後だったときみたいじゃん、と忙しなく動き回っている神父サマを見たらそう言ったかもしれないが、生憎、まだこの食堂から出る気はないので、彼がどんなに忙しそうかはわからない。

まさか彼が自分を探している>>517とは思わず。
オットーのピクリとも動かない表情筋を見ながら、はいはい、裏はないよね、素だよね、なんてアルコールが抜けてきて、少しずつ冴えてきた頭で考える。>>647

ちなみになのだが──ディーターに荷物運びを任せた場合、ご想像の通り荷物に吐き戻すか、そもそも足元がおぼつかなくて荷物をひっくり返すか──適当に扱って中身を破損させるか、である。正直、全部される可能性が一番高い。］