― 洞窟内基地 ―さーて、余裕をかましてるからっていって怒ってもいいとこじゃねーか?[憎まれ口には軽口>>638を返す。とはいえまざまざと余裕をかますつもりもないのは六角棒を取り出したところでわかることだろうが、さりとて必要以上の警戒もしない。あくまで自然体としてあるがままにいる。それが老将である。そして若人がまだ諦めていない意志を見せるのに応えぬほど狭量でもなかった。]