― 公国側前進拠点 ―
…。俺は反対だ。
[応じるニコラスの声>>681を黙して聞き、口を開いた。
周囲を眺め渡した視線が、最後トールへと据えられる]
実行に移すのならば、
本隊で陽動の後に別働隊で敵首脳本隊を奇襲、殲滅。
しかるのち、本隊に攻勢をかけつつ後方と連動して本国より終戦の道筋をつける。
これが正道だろう。
司令官を暗殺しようと、帝国の意を強め、
代わりの将が送られるのみ。
一時戦局は動くかも知れんが、それだけのことだ。
暗殺では時代は動かせん。
俺は暗殺という作戦そのものに反対する。