―嵐の砂浜―[最後の足掻きは、レトの肩口を掠めた>>582が―――其処までだった。絡んだロープは、動けば動くほど脚にまとわりつく。鎧姿という、身動きの取り辛い格好も災いした。それに、ほら。もう武器が手元にない。得物を手放した時点で、勝敗は決まりだ。そうだ。姫さんとだって、いつもそうやって手合わせをしていた>>0:26。夢の為に切磋琢磨して。 …、…ゆめ?]