― 渓谷近くの林 ―[降参する、といったエレオノーレは至っておとなしく、ジークムントの手当てにも協力を仰げそうだった。じつににこやかな笑顔で『淑女』と言い切る彼女をじーーーっと見つめたあと、おもむろに手を伸ばす。避けられなければ、わしわしわしと頭を撫でまくるつもり。]淑女なら、やっぱ守ってやんねぇとな。[冗談半分、本気も半分ほど。]