……そう、だったんですね。[街並みを見つめるベリアンの横顔へ、そう応えた。ずっと彼から感じていたものの正体を、いまようやく見せてくれた気がした>>321>>322]故郷を……取り戻すために。[今は他の者たちがそこに住んでいるのだと、彼は言った。ヤトの民が、故郷を「取り戻す」のならば、今の住民達はその地を追われることになり――故郷を、奪われるのだ]