――…貴重な兵を失った事は、全て私の指揮の甘さが原因です。それに関してはどんな叱責も罰も受ける所存。けれど叶う事であれば、それはこの事態が集結してからにさせて頂きたく。巫女姫殿下のお情けに縋って、罰から逃れる心算ではありません。この身命は、ナミュール国の為に捧げると決めております。二心などありません。どうか最後までこの国の為に働かせて下さい。[甲冑の胸に手を当てて、僅かに仰ぎ見る瞳には確かな決意が込められていた。**]