―トールの下へ―只今戻りました。トール様、コンラート様からお手紙を頂戴しました。……って、一体どうされたのですか。酷く落ち着きの無い様子とお見受けしましたが。[無事に使いの役目を終えて主の部屋へと戻れば、今にも扉から飛び出さんばかりの主の姿があった。>>726まさか自分の心配をしていたからだとは思いも寄らず、二人の間では馴染みとなった、呆れ顔による溜息が廊下に小さく消えた。]