【見】 楽天家 ゲルト

[カタリナの返事を聞いて、その旅路を想像していると
突然彼女の体積が膨張した……のではなく、
彼女の後ろからマントをばっと広げた友が姿を見せた
>>710]

ニコラス！おかえり。
そっか、二人共一緒の船に乗って戻って来たのだね。

[彼の登場の仕方に驚きつつも、
元気そうな彼の姿に安堵し、淡く表情を緩める。
再会のハグはそのまま受け入れ、彼の問いにはこう応える]

まあ、具合が悪いことはそこそこあったけど、
みんなが何かと面倒を見てくれるから
不自由なく過ごせているよ。

[そう話している間に、
彼は綺麗な桜色の貝殻のペンダントを僕につけてくれていた。

過去形なのはあまりに彼の手際が良くて、
彼にほらと言われるまで>>711気が付かなかったからだ。

ああ、この手際の良さと、明るさ、
それでいて気遣いの良さは
間違いなく僕のよく知るニコラスだ。]