葡萄、……多いよ。[それは昔からの癖でそうしたのだろうか。葡萄は二房もあり、ウェルシュは少し困った。>>313 いつもゲオルグおじさんは手土産を二人分持ってくる。ひとつは自分の分。そしてもうひとつは姉の分。『おじさんから渡せばいいのに。』そう言ったにも関わらず、おじさんは悲しそうな顔を少し浮かべるだけだった。] ――――いつか、…[>>316 姉を迎えるための船を造れば良い。そんな風におじさんは言って、目を細めた。然し、その為の船はまだ、]