― 自室 ―アレク…、大丈夫だろうか…。[聡明で育ちの良い彼のこと、礼儀作法などは全くといって良いほど心配していない。それでも、小さな子供ではないのだからと自分に言い聞かせる程に不安が込み上げ、心配してしまうのは養い親の性か――。もしかしたら何か面倒なことに巻き込まれていないだろうかと、部屋中をうろついていた足は扉の方へと向かう。]