―嵐の砂浜―[迷いなきレトの攻撃と眼差し>>581に、追憶が走る。自分とイングリッドの手合わせを眺める好奇の眼差しに気づいたのはどちらかが先だったか。視線の持ち主を琥珀で追うと、机を並べる学友の顔が其処にあった。興味があるなら混じったらどうだと誘いかければなら判定をやると――間近で試合を見せてもらうと、楽しそうに口の端を上げていた記憶がある。以来、彼女は時々手合せに顔を出したし、時には剣を打ち合うまでの仲になった]