[友《カーク》と別れた時から共にあり、傍で時を刻み続けた懐中時計を懐から取り出す。二重底の紙片は、重ねた年月の分だけ色を朽ちらせ、けれどまだ、確かにその場所に収められている。大切に]………――――ッ、[想いよ振り切れよと。鎖を引き千切らん勢いで握り締め、掌の中で押し潰した*]