[半歩後ろから見える玲緒の表情は、何だかいつもよりも柔らかい。昔の玲緒の顔に似ているような気がして――胸の奥が少し疼いた。]何なの、急に。……一人になりたかったんだったらごめん、だけどさ。[表情からして、彼女がそういう事を言いたいんじゃない気はするけど、何て言ったらいいか分からなくて。漏れだしたのはそんな言葉。]