―回想/士官学校・西寮>>324―『…おい。今日もこいつが落ちていたんだけどな?』ん?[掌大の飴をもぐもぐしつつ、寝台に転がって本を眺めていた休日。 猫掴みにて引っ張られてきたルームメイトの姿と、呆れたような顔の見覚えのある人物に、きょとんと顔を上げる。]……っ、副寮長。申し訳ありません、お手間を取らせました。ダーフィ、ほら、起きろ。ベッドまで歩けるか?[慌てて起き上がり、ぐーすかと寝入っているダーフィトを受け取った。もにゃもにゃしている彼の腕を肩に回すと、寝台に連れていく]