― 回想・外務大臣襲撃 ―[破裂音が響いて視界が煙る。入り混じった敵味方の動きも鈍る]だがこの程度。[相手は火薬をアドバンテージとして握る国だ。予想外というほどのものではなく。目を細めて同時に開いた扉から飛び出してきた影>>692に迫る。衝撃から立ち直るのが遅れた部下が短剣で切り払われる。最低限の護身術は身につけてて当然か。身体を入れ替えるように肉薄して目を凝らす。今回の情報を流してきた者から聞いていた大臣の装束、その特徴を示したコートを至近に確認して]