―少し前・ロビー―…え…。[>>685あたしの言葉に対する玲緒の反応は薄いもの。それが未谷とうちとの教育方針の違いによるものだとは知らない。修練が厳しくても、家族旅行なんか滅多に行けなくたって、危ない目に遭ったら散々叱られたけど、ちゃんと手を差し伸べてくれた。――だから、あたしには家族の絆っていうものを感じられた。家族が心配するのを、想像した事もないなんて]何よそれ…。[まるでそんなの‘知らない’みたいに。それに感じたのは少しの怒りと哀しみ。あたしはその感情を持て余す。]