だから出撃前には……。リエヴルに触れる話だから。帝国と刃を交える前に、覚悟していることを証明する前には話せなかった。お前はまた甘いというかもしれない。こうして、リエヴルのことを考えているままの俺を、お前はそれでいいとは言わないかもしれない。けれど。俺の目指す国のありかたが、例えリエヴルが帝国の人間だったとしても、共に生きたい。そんな思いから発している限り。理想を捨てない限り、またリエヴルへの想いも消えることはない。