ディークへ。出来れば、この手紙は読まれないで、お前と直接話せることを願う。シュヴァルベは素晴らしいところだった。帝国も公国もなく、共に学んで、競い合い、お互いを高めてゆく。シュヴァルベはそんな場所で、俺はいつか同じように帝国も公国もなく、いがみ合うこともなく過ごせるようになれば。そう思っていた。