― 回想/士官学校時代 ―
[幼い7年間の記憶は薄い。その後の6年間は、ルームメイトとは真逆の教育を受けてきた。公式の場でまで公国は敵と言って憚らないほど祖母も愚かではなかったが、その気質はシュヴァルベが生まれるより前と変わらないものだった]
他国の存在があればこそだよ?
でも統一って言葉は悪かったかな。融合と言う方がいいか。
[賛同の得られなかった意見を、少し引いて差し替える。
そしてルームメイトの続けた理想の未来に、心を奪われる]
そうだね。互いを尊重できることは素晴しいことだ。
だからここはとても居心地が良い。
きっとスティと同じような考え方が出来ると、例の回答も出てくるんだろうな。