実はな、上から何人か候補が来てた。
で、そんな中でどうしてお前を呼んだのかと言われれば、ま、腕が立つことをこの目で見て知っているから…だな。
[何人かの名簿と簡略経歴の載った書類を丸め、
自分の頭を数度ぽんと叩いた後、机に投げ出した。
推薦にあたりどれだけの勲功が盛られているか分からぬこんな紙切れよりも、あの学び舎で見たものの方が信用に値する、と。]
俺らには手が必要だが、将を立てすぎて指令系統が混乱するのは避けたい。
だからこそ精鋭を選べと、上からの通達だ。
何か質問はあるか?
[そこまで告げて、記憶と余り変わらぬ高さにあるフレデリカの顔を見た。]