――3年2ヶ月後―― えぇ、本当に。 ご無沙汰しております。[シロウの明るい挨拶に、相変わらずだなぁと笑みが零れる。だが、教え子の家とはいえ、公爵家。これだけの空気の中、平然と振る舞えるということ自体が、やはり唯の男ではないのだ。] おや、士官学校辞められたのですか。 それはまた……教官は武術の師としては、頼りになりましたのに。 勿体ない。[それ以外については、あえて触れず。]