…………あぁ。貴公の言う、通りだ。[口の端に滲んだ血を手の甲で拭いながら、小さく告げる。] すまん、な……。 少し、色々と……取り乱していた。[トールのこと。そして、シロウのこと。ソマリのこと。どれほど理屈をこねようとも。じっとしていられなかった、というのが正直なところなのかもしれない。]