積もる話は山とあるが、ひとまず本題に入るぜ。 口調は……いいな。[部下が苦笑しているのを視界の端に捉え、ひと睨み。どこからどう見ても女性だろう上官の目は節穴か、とでも言いたげな視線が機に食わない。] フレデリカ、お前は本日付で俺の率いる部隊の所属となる。 ごく普通の、中装騎兵と軽歩兵の混成部隊だ。 その中の、一個小隊を任せる。 現状だと、遊撃隊ということになるだろうが―――ああ、兵種は出来る限り希望に応じるぜ。思うさま駆けろ。