―― フラグ無事回収 ――
[さて、調理用ドロイドが運んできたその物体はといえば。
詳細につきましては>>-244――と横着するわけにもいかないので、
一言で形容するなら、甘味の圧倒的ゴリラ。
これをパフェとか菓子と形容するのは、世の中の甘味に対する冒涜ではないか、
冒涜っていうかSANC入るんじゃないか、
寿命云々の前にコレ食べたら普通に死ぬんじゃねえか、というか、
とにかくもう、ゴリラだった。
透明な容器にどん! がん! どーん!! と積み重なった地層のようなブラウニーとショートケーキとティラミスの上に、
でろりとかけられた大量のチョコレートの迫力は、殆ど地獄めいている。
さらにそれでは飽き足らず、レストランの照明を反射して輝くきらきらとしたメイプルシロップ。
あの、いや、これにかかってるメイプルだけで向こう一年シロップいらねえわ…と言いたくなるほどに、遠慮容赦なくぶっかけられている。
そうして、その天辺には、バナナ。
山のように聳えた甘味の上に突き立ったそれが、此方を見下ろしている。
率直に言って、いみがわからない]