[学生時代の一時期は「人殺しの技」と忌避しかけた剣技。でも、軍人となる道を選んだ以上、それは必要不可欠なもの。大切な者を護るために。自分が倒れれば、他の誰かが危険に晒される。軍人としての覚悟を、技を、あの学校で出会った人々が、教えてくれた]くっ……![父たちの無事を確かめている余裕はない。ただ少しでも敵を自分に引きつけるために、逃げるふりをしながら剣を振るおうとした。けれど、次の敵へと向かう前に]![視界が、鮮やかな緑に包まれた]