[その後は、今シュヴァルベに赴任している将校について、
軽く説明が行われた。
ディークやレナトなど、本国でも付き合いがあった人物は別として、
まずは陣容を知らなければ、人材を動かすことも出来ない]
……フレデリカが女?
確かにそう言われてみれば、3年ということをのぞいても
士官候補生としては頼りない体つきだったが……
[初めて聞いたその内容に、この時は驚いた顔をして。
同時に彼女が、奇襲そして暗殺等の
いわゆる汚れ仕事を担当する部隊に所属していたことも知った。
そしてフレデリカがリエヴルの養父母を殺害したことも]
……そうか。彼女が、な。情報、感謝する。
さて、それではデンプヴォルフ大尉には早速任務にかかってもらいたい。
[情報局員と歩兵数名を合わせて十名前後の配下を
与えることを告げると、その場にいる人間を下がらせた]