旅人 ニコラス

― パーティ会場 ―

[会場にたたずむ彼>>632の姿が目に飛び込んできた途端、青年の顔がはっきりと、そりゃもうあからさま過ぎるほどあからさまに輝いた。
そのまま短距離走の選手もかくやという速度で駆け寄り……もとい、突進する。]

ゲルトーっ！　僕だよ僕。ニコラスだよーっ

[こんなにハイテンションなのは何年……いや何十年ぶりだ？　という勢いで、ゲルトに抱き着こうとした。はた迷惑な奴め。
因みに顔と声とはげぇむ中と全く同じなので、青年が狼月の村では誰だったか理解するのは簡単だろう。
――では、青年は何故親友を見抜いたのか。それは勘以上の何か？　に違いない。

なお年中旅から旅の生活をしているのは同じだが、げぇむ中の分身とは違うというか、あの村のゲルトのように年中寝ているから、筋力体力共に平均男性よりも少し弱い。だから今回はダメージは少ない、はず(震え声)。]