― シュビト・シロウと逢う少し前 ―
ったくお前、ボケーッとして歩いてんじゃねーぞ。
[事態は収拾に向かいつつあるとはいえ、まだ完全に終わったわけではない。
その最中でびっくりするのは集中が足りてないと思い小言めいたものをいい]
はは。お前の腕はそりゃ心配してないぜ。
状況だよ。状況。
職人連中のほうは実によく働いてくれて、どこの部隊かはわからんがなんとか敵を追い払えたぜ。
やっぱ教えるヤツがいいと、強くなるもんだな。
[無論、ガートルートの腕前はよく知っている。
服に血がついてるのはみてとれるが、こうして単独で動けているのだから、怪我などしてないのだろうと判断した]