[硬い音をたてて置かれた通信機に視線を注ぐ。 口の中が乾いていくのを感じた。]───閣下の信頼に、必ずお応えしてみせましょう。[敬礼とともに告げた言葉は、自分でもわかるほど空疎だった。 迷い、躊躇い、自分の望む道すら見えないまま ただ機械的に動いているだけの自分に、"信頼"が相応しいのか。 答えの見いだせぬまま、通信機を受け取る**]