― 帝国軍前進拠点・執務室 ―
ブラオクヴェレ大尉、参りました。
[呼び出された>>628 執務室の前で声を上げ、敬礼する。
許可あれば入室し、背を伸ばしてリエヴルの言葉を聞いた。
帝国軍技術局主席の代理が到着した、との報は聞いていた。
その姓名も、護衛の士官の名も共に。
同時に、技術局主導による奇襲作戦の概略も、耳にはしていた。]
兵の準備は問題ありません。
自分の隊であれば、いつでも出られます。
[淡々とした命令にに、こちらも感情を差し挟まない声で答える。
兵の増員は、謝意と共に辞退した。
手勢は決して多いとは言えないが、気心知れている。
馴染みのない兵を指揮するよりも
少数ながら既知の兵で固めた方が良いとの判断だった。]