『こらー!申、何をやっとるんだ!』[授業のために来た教師から注意され、ようやく手を離す。呑気に授業なんて受ける気分ではなくて、大河がどんな顔をしているかすら確認せず鞄を引っ掴んで教室の外へと出て行った。その日以来、一年生の時よりは授業に顔を出す様になり、三年生になった時には休むことの方が珍しい程になっていた。**]