― 階段 ―[衣服を手に風呂へ行こうと廊下に出れば、下から微かな血の臭が登ってきた。まさか、と1段飛ばしにかけ降りれば村長と鉢合わせたか。 その左手にはタオルが押し当てられ、タオルは赤く。]……なにやってるんですかもう。ヨアヒムじゃないんですから。[大事ではなかった、とほっとしつつ。 手当を頼まれれば勿論、と頷き。]じゃあ、談話室に行きましょうか。……ところで、何で切ったのです?まさか酒飲もうとしてたんじゃぁないですよね?[にこ、と口元に笑み浮かべた。]