人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


船を愛する領主 ウェルシュ

― 巡洋艦ヴァイスメーヴェ ―

 え、そう、……そうなのか。

[>>668 タクマは優しい男だ。然し、嘘や諂いをあまり言う男ではない。だからこそ、その真摯な言葉にはウェルシュは面食らったし、それ以上に嬉しくも恥ずかしくもあった。]

 あ、有難う…… うん、分かった。
 僕も皆の力になれるよう、色々考えてみるよ。

[鮮やかなコバルトブルーの海を切り裂くようにして、巨船は突き進む。
白い水飛沫を散らし、船が通ったあとは帯状の白い泡を生んでいく。
遠くの海で、小さめの鯨が顔を覗かせている。
明け方の日差しは柔らかく、少し肌寒い海風が二人を撫ぜている。]

 僕は朝食を貰いに中に入るよ。
 その後は、船の様子を見に回ろうかな。
 タクマさんはどうする?

[そう言って、ウェルシュは少し冷えた己の肩を抱いた。
もし彼がまだ甲板に残るようなら、一人で船内に戻っただろうし。勿論、まだ此処で彼と会話を続けても構わない。**]

(675) 2015/11/05(Thu) 23:38:49

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