[ エレンへの伝言を語ろうとする彼の口は何故か重く>>*29。
ようやく出てきたのは──……>>*36]
……そうか。
そのようなことをわざわざ言うために?
エレンが君のことを本当に大事に思っていたのは
事実だろう。
そんな彼女に、最期まで嘘を吐いていいのかい?
……彼女は優しい人だ。
君がこの状態になった今、悲しんでいないと思うのか?
[ 流石に彼の心の裡>>*35までは読めないが、
本当に本心から伝えたいことで無いのは理解出来る。
だからもう一度揺さぶって聞いてみたが。
その後何か返事はあっただろうか。
あればそれで、無ければそのまま話すか──一部装飾を加えて
伝えよう。]