[今まで寄せ手をしていた公国の部隊が反転し、疲れのない後続部隊と入れ替わっている、その最中。殿を務めている騎兵の中に、戦場では見かけぬ二人乗りの其れがあった]…おやん。[その背に跨る褐色の軍人が、馬上から此方を見下ろす。左手には曲刀。遠目にも分かる鮮やかな返り血]