[シロウが通されたのは、公爵家の執務室。広さやその装飾以上に、重苦しさと威圧感を感じる部屋であった。荘厳な迄の造りの中、佇む男が一人。今やトゥーレーヌ公爵と呼ばれる迄になった、シロウにとってはかつての教え子…――――リエヴルである。]